カルシウムがとれるからと子供のときから牛乳をよくいただきました。しかし、たなかれいこ著のたべるクリニックによると、牛乳は牛の赤ちゃんの為にあるもので、人間の生理には全く合わないとのこと。牛乳にはリンが多く含まれていて、それが体内のカルシウムと結びついてリン酸カルシウムとなりカルシウムの吸収を阻害。補うどころかカルシウム不足となります。また、日本人は元々農耕民族。そもそも体の仕組みから牛乳に慣れていませんのでお腹を壊すなどの不都合も多いのです。
それを踏まえて塩について考えてみます。全ての生命は海から誕生し育まれました。進化によって陸にあがった動物は体液を海の状態と同じにすることで生命を維持しているという定説があります。自然海塩はナトリウムなどミネラルを多く含みますが、一般的に出回っている精製塩、化学塩は海の状態とはほど遠いもの。つまり、本物の塩を日々の料理に使うだけで健康のベースが作れます。さらには、自然海塩を使って作られた味噌や本醸造醤油は微生物が生きていて腸内を健康に保つ働きがあります。
世界から季節を問わずにあらゆる食材が手に入る現代だからこそ、人として、日本人として、体にあった食材をよく考えることは健康を保つうえで重要ということ。大病を患って入院や通院することを思えば、少し高くとも本物の食材を選択する意義はありそうです。
参考図書 「たべるクリニック」
梅雨の晴れ間に群馬へ。
気温は30℃。半袖を着ていた私の腕からジリジリと音が聞こえてくるよう。吹き抜ける風に爽やかさはなく、足の間からはエンジンの熱気が舞い上がってきます。そう、移動手段はバイクなのです。
関越を降りて国道299。次第に峠道に入っていきトンネルを幾つも走り抜けているとアーチ状の壁からヒンヤリとした地熱が伝わって心地いい。数日前の雨による適度な湿度は肌を癒やし、まさに天然のエアコン。
ふと、気づくと足元に身を寄せ合って咲く小さな花が。周囲の花は疲れ果てているようだったけれど、奥の花は適度な影があり、美しい様子を保っています。自分たちで小さな森を形成して支え合っているのか?小さな花からは逞しさを感じました。